2012年10月30日
宇土城に新たな仮説
10月28日小西行長の城づくりをテーマに宇土市教育委員会主催による
講演会が開催されました。県内外、遠くは京都からの参加者もあり、
市民会館大会議室は百数十名の参加者で満席の盛況でした。
基調講演は、石垣技術研究機構代表の高瀬哲朗氏が「小西行長の築城技術を探る」そして
大阪文化財研究所主任学芸員の黒田慶一氏が「小西行長と倭城」と題として
3時間にわたり講演がおこなわれました。
宇土城イメージ(宇土市教育委員会資料より)
高瀬哲朗 石垣技術研究機構代表が新たな仮説
高瀬氏は、石垣技術について1段階の「技術の起源」から5段階の「技術の完成と停止」に至るまで、
歴史背景をもとに宇土城、麦島城、熊川倭城との石垣と関連づけながら
小西行長の築城技術について説明、特に宇土城本丸については
麦島城、南関城、佐敷城の事例をもとに、ロマンをかき立てる新たな仮説を披露されました。
高瀬哲朗石垣技術研究機構代表の講演
新たな仮説に宇土城現場へ
高瀬哲朗氏のロマンを秘めた宇土城本丸跡の仮説に興味津々、翌日には文化課学芸員に現場
視察を要望、宇土城に足を運び、これまでの調査経緯と併せ、今後、新たな調査について
城跡(城山)の遺構配置図を手に意見を交わすことができました。
宇土城跡現場にて
Posted by 九谷新吾 at 06:01│Comments(0)
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